僕がまだ今よりずっと若い頃、ある田舎町から進学で都会に出てきて
真っ先にやったことがレンタルビデオ屋の会員カードを作ることでした。
子供の頃から映画が大好きで、自分が住んでる田舎町とは違うアメリカの
街のスケールの大きさや都会的な魅力に惹かれて毎日漁るように観ていたのを憶えています。
当時の「ハリウッド映画」はとても勢いがあり素晴らしい作品を世に送り
出していました。
「ターミネーター」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「インディージョーンズ」
「ロボコップ」、「スタンド・バイ・ミー」
など挙げたらきりがないくらいにいっぱいありましたね。
初めての一人暮らしで寂しいのもあり、
近くのレンタルビデオ屋に頻繁に通うようになるわけですが、
そこははやり都会。
田舎町であれだけ観てきたのにまだまだ知らない映画が山のようにありました。
色んな国の色んなジャンルの、映像も音楽もその全てが初めて観るもの
ばかりで、その中でもとりわけ「フランス映画」には完全に心を奪われました。
それらの作品を片っ端から観ては遠いフランス、パリに思いを
馳せ、恥ずかしながらそのような雰囲気を気取っていました。
そこから今に続く長い旅が始まったわけですが、続きはまた次回。
次はその「フランス映画」のことについて書きたいと思います。
大好きなレオス・カラックス監督。